ロゴマークのデータ化専門店ロゴトレでは既存ロゴのスキャンデータや写真から、高品質なベクターデータを作成しています。

Q. スマホで撮影した看板のロゴなのですが、どうしても少し斜めからしか撮影できませんでした。正面を向いた綺麗な形に補正してもらえますか?

A. はい、写真の状態によっては正面を向いた形に補正(パース補正)してデータ化できる場合もあります。ただし、どのような写真からでも100%復元できるわけではなく、撮影角度や画質による技術的な限界がございます。あまりに斜めすぎたり、物理的にデザインの原型が確認できないほど不鮮明な場合はお受けできませんので、まずは実際の写真を確認させていただく形となります。

ビルや店舗の高い位置にある看板、あるいは街頭の案内板など、障害物があってどうしても正面に立ってカメラを構えられないシチュエーションは多いかと思います。そういった「少し斜めから見上げるように撮影した写真」であっても、ロゴマークの輪郭や文字の形状が目視でしっかりと判別できる状態であれば、補正を伴うトレース作業をお受けすることが可能です。手元に名刺や封筒などの印刷物が一切残っておらず、看板の写真しか手がかりがないというお客様からもご相談をいただいております。

しかしながら、斜めからの写真を用いたデータ化には、素材となる写真のクオリティに大きく依存するという側面がございます。どのようなケースであれば対応可能で、どのようなケースだとお断りせざるを得ないのか、プロのデザイン現場における技術的な限界と注意点について詳しく解説いたします。事前のミスマッチを防ぐためにも、ご一読いただけますと幸いです。

1. 熟練デザイナーの手作業による「パース補正」とその限界

スマートフォンのレンズ特性や撮影角度によって発生する、奥側が狭く手前側が広く写るような歪みを「パース(遠近感)」と呼びます。機械的な自動トレースソフトや簡易的なAI自動変換ツールなどでは、この斜めに歪んだ画像をそのまま「歪んだ形状の線」として認識してしまうため、実務や看板施工では到底使えないデータになってしまいます。

当店のデータ化サービスでは、経験を積んだ店内のデザイナーが、画像を大きく拡大して細部を観察しながら、一からすべての線を精密に引き直す手作業を行っています。「この部分は本来は綺麗な真円だな」「この文字の並びは水平だな」という、オリジナルデザインの意図をデザイナーが正しく割り出し、グリッドに沿って正面向きの形へ補正を試みます。

ただし、この手作業による補正も「元の写真に正しい形状の情報が残っていること」が前提となります。デザイナーがゼロから新しいデザインを想像で捏造したり、見えない文字を新しく作り出したりするサービス(デザイン制作)とは異なりますので、写真の傾きや潰れが限界を超えている場合は、どれほど熟練したデザイナーであっても元の美しい比率を完全に再現することは難しくなります。あくまで「写真から形状がはっきりと読み取れる範囲内での補正」となる点をご了承ください。

2. 看板製作の加工機械に対応する「パスデータ」の品質

無事に対応可能と判断できた場合、納品するaiデータはプロの看板製作の現場で求められる高い基準を満たした構成に仕上げます。看板製作においては、平らな板にインクジェット印刷したフルカラーシートを貼る手法だけでなく、ガラス窓にロゴの形だけを切り抜いて貼る「カッティングシート」や、金属・アクリルを立体的に切り出す「カルプ文字・チャンネル文字(立体文字)」などの高度な立体加工を行うケースが非常に多いです。

これらの加工を美しく、工作機械のエラーなしに行うためには、看板屋さんのカッティングプロッターやレーザー加工機が認識できる「パス(線の通り道)」が、無駄なく美しく整理されている必要があります。点が過剰に多かったり、線が途中で交差して重なっていたりすると、機械が刃を誤作動させてしまい、施工不良の原因となります。当店が作成するデータは、すべてのフォントを「アウトライン化」し、不要な点を排除したクリーンなパス構造で構築しますので、そのまま看板屋さんへお渡しいただくだけで、切り出し加工の設計図としてスムーズに使用していただくことが可能です。

3. カラー設定(CMYK)における注意点と看板屋さまでの色合わせ

スマートフォンやデジタルカメラで撮影された写真データは、画面表示用の「RGBモード(光の三原色)」で記録されています。しかし、実際の看板製作や商業印刷では、インクの四原色である「CMYKモード」のデータが必要不可欠です。当店では、お客様からお送りいただいた写真の見た目に極力近い近似色をデザイナーの目視によってCMYKにて設定し、データを構築いたします。

ここで1点、看板製作において非常に重要な境界線がございます。当店では『DIC(ディック)』や『PANTONE(パントン)』といったインクの特色数値指定、あるいは建築・塗装業界で広く使われる『日塗工(日本塗料工業会)』などのペンキ・塗装カラーナンバーでのデータ作成や、それに合わせた指定納品には一切対応しておりません。特色や特定の塗装施工を求められている場合は、当店から納品されたaiデータをそのまま看板屋さん側へお渡しいただき、現場で使用する実際の建材やアクリル、ペンキの現物サンプルと照らし合わせながら、最も近い色へとカラーマッチング(色合わせ)を行っていただく形となります。最終的な施工時の正確な色味につきましては、看板屋さん側での調整が必要となりますので予めご了承ください。

4. 【重要】物理的にトレース・データ化をお断りせざるを得ないNG実例

「本当にデータ化ができるか、できないか」の最終的な判断は、実際の看板の写真をお送りいただき、デザイナーが目視で確認させていただいてからとなります。斜めの写真であっても、あまりに斜めすぎたり、物理的にトレースすべき対象が写真から確認できなかったりする場合は、誠に恐れ入りますがデータ化をお断りせざるを得ない、あるいはご依頼をお受けできないケースがございます。具体的には、以下のような写真の実例が該当いたします。

【物理的にデータ化が難しく、お断りさせていただく主な実例】
角度があまりにも鋭角すぎる写真(横から撮影されている):真横に近い角度から撮影されているため、立体看板(カルプ文字等)の「厚み(側面)」の部分で手前の文字やマークの表面デザインが完全に隠れてしまっている場合。また、遠近感が効きすぎて、奥側の文字の横幅が数ピクセル単位にまで極端に圧縮され、文字の形が完全に潰れてしまっている写真。
障害物でロゴや文字が隠れてしまっている写真:看板の前に街路樹の葉や枝が茂っていたり、電柱や電線、近くの自動販売機などが重なって写り込んでいたりして、ロゴマークや社名の一部が完全に隠れて見えなくなっている場合。隠れている部分のデザインや文字が推測できない場合、正確な書き起こしが行えないためお受けできません。
光の反射や強い逆光、影が激しい写真:夜間にライトアップされた看板を撮影した際、照明の光が強すぎてロゴの中央部分が完全に白飛びしてしまっている場合。または、昼間であっても太陽光の強い逆光や、隣のビルの巨大な影が複雑に写り込んでしまい、ロゴの境界線が背景の看板板と同化してしまい、マークの輪郭を全く判別できない写真。
極端なピンボケや手ブレ、画素数が低すぎる写真:ガラケー時代の非常に小さな画像や、夜間に手ブレした状態で撮影された写真など、拡大した際にモザイク状に激しくモザイクがかかり、細部の装飾や細い線の有無、文字のスペルが潰れて原型が判別できない場合。

上記のような実例に当てはまる場合は、カメラの角度を少し変えて可能な限り正面に近づけて撮影し直していただいたり、明るい時間帯に障害物を避けて撮影した別の鮮明な写真をご用意いただく必要がございます。「この写真の状態でデータ化できるだろうか」と迷われた際は、まずは一度お持ちの写真をそのまま当店のご注文・お見積りフォーム、またはメールにてお送りください。デザイナーが拝見し、対応可否を誠実に診断させていただきます。

なお、詳しい基本プランのセット内容や、各種オプションの適用条件、最新の料金規定などにつきましては、当店の料金・納品内容についてのページを必ずご確認いただけますようお願いいたします。

※納品データは、プロ仕様のパソコン環境でのダウンロード・使用を前提としております。スマートフォンやタブレット端末へのダウンロード案内や操作サポートは行っておりません。
※お急ぎのお客様向けに「スピード作成オプション」等もご用意しておりますが、ロゴの複雑さや写真の傾き具合によっては翌営業日のご提案が難しく、通常納期での対応となる場合もございます。詳しい受付条件や追加費用につきましては料金・納品内容についてをご参照ください。

※ロゴマークの著作権などの知的財産権に抵触する恐れのあるもの(他社のブランドロゴの模倣など)はお受けできませんので、予めご了承ください。 ※ロゴマークの著作権などの知的財産全般についてのご相談は承っておりません。